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<宮内庁>天皇、皇后両陛下の「ご喪儀」、火葬へ転換

<宮内庁>天皇、皇后両陛下の「ご喪儀」、火葬へ転換

毎日新聞 11月14日(木)17時51分配信






 天皇、皇后両陛下の「ご喪儀」の在り方を検討していた宮内庁は14日、葬法を火葬とすると発表した。天皇の葬法は江戸時代初期から土葬で、火葬への転換は約360年ぶり。両陛下の墓所にあたる「陵」については、一つの陵への「合葬」ではなく、隣り合わせにして一体的に造成することで従来より規模を縮小する。両陛下による簡素化の意向を踏まえたもので、皇太子さまや秋篠宮さまの了承も得ているという。

【宮内庁が発表した全文】「今後のご陵及びご喪儀の在り方についての天皇、皇后両陛下のお気持ち」

 ご喪儀を巡っては、羽毛田信吾長官(当時)が昨年4月の記者会見で「火葬が一般化しており、火葬なら陵の規模や形式も弾力的に検討できる」との両陛下の意向を公表。大正以降の天皇、皇后(皇太后)の陵がある東京都八王子市の武蔵陵墓地の用地に制約があることもあり、見直しを進めてきた。

 同庁で、(1)火葬に変えることで生じる諸問題(2)陵の規模と形(3)一般の本葬に当たる「葬場殿(そうじょうでん)の儀」の場所選定--を中心に検討した結果、一部の儀式で変更が必要となるが、火葬は両陛下の意向であり、土葬と火葬双方が行われてきた皇室の伝統にかなうことなどから導入を決めた。

 これにより、ご喪儀は昭和天皇の時と同じ内輪の儀式、一般のお通夜に当たる皇居・宮殿での行事に加え、「丁寧で比較的小規模な葬送儀礼」が行われる。その後、武蔵陵墓地に設ける専用施設で火葬され、焼骨は宮殿に新設する「奉安宮(ほうあんきゅう)」に安置。拝礼の儀式に続いて葬場殿の儀となる。

 両陛下の陵は武蔵陵墓地の大正天皇陵の西側に「寄り添い、不離一体の形」となるよう隣同士に造る。天皇陛下には当初、合葬の意向もあったが、皇后さまが遠慮し、見送られた。陵の面積は計約3500平方メートルとなり、昭和天皇陵と香淳皇后陵を合わせた面積の8割程度になる。形状は明治以降の陵にならい、上部が円く、下部が四角に土を盛った上円下方(じょうえんかほう)墳とする。

 一方、葬場殿の儀の場所については「国民生活や環境への影響が少なく、集中豪雨や竜巻などにも十分対応できる安全な場所」などとしたが、具体的な場所選定は先送りされた。葬場殿の儀は、大正、昭和天皇の際は新宿御苑(東京都新宿区)で営まれ約1万人が参列したが、長期間の閉園や樹木の伐採など大がかりな準備を要した。【真鍋光之、長谷川豊】



11月14日(木)21:27 | ニュース | 管理

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